カワゴ平のワサビ田です

2015/10/20

おはようございます。松崎温泉　御宿しんしまのsanoです。

ところで皆さん！伊豆半島の味覚で有名な物ってご存知ですか？

金目鯛美味しいですよね！イセエビ取れますよね！さざえ・アワビ良いですよね♪

あれ？何かお忘れですよ！伊豆と言ったら！そうです「わさび」です！

この景色をご覧ください、美しい森が広がっていますね♪

でも！よぉ～く観て頂くと面白いことに気が付きます！

カワゴ平

こちらの方が分かりやすいかな。

そうなんです！森の中にワサビ田が有るんですね！

カワゴ平２

こんなに青々と山葵が植えられています。

ワサビ田

こんな看板を見つけました。

看板

約２５０年前にはもうすでにワサビを作っていたんですね～♪

看板２

それもこれも！この場所にわさび田が作られた最大の理由は、この豊富に湧き出る「伏流水」があることにつきます！
じゃあなんでここに大量の伏流水があるのか？！

この謎に少しだけ迫ってみます！まず！「カワゴ平」変わった名前ですよね、漢字で書くと「皮子平」となります。

ここにはまるで人の皮膚みたいなのっぺりとした地形や岩が有ります。それを見たからですかね？この地名は。

成り立ちが分かって来ました！ここは今から約３２００年前火山が噴火をしたんですね！しかも、伊豆東部火山群の中で最大の規模を誇る激しさだったみたいです！

この火山のもう一つの特徴は流紋岩質と言う事です（伊豆半島では珍しんです）

皆様の記憶にありますかね流紋岩の火山と言えば、長崎の雲仙普賢岳です！

そう！あそこで起きたことがここでも起きていたんです！火砕流（かさいりゅう）ですね！

あの高温で駆け下るガスと溶岩の働きでこの地形が作られたんです。ですから探すと黒曜石も簡単に見つかります！（品質はあまりよくありませんが）

それにより水の通しにくい層の上にスカスカの水を通し易いそうが出来ました。そして火山質の土も山葵に合っていたんですね！

更に！ここ天城山系は本州で有数の降水量を誇る場所でもあります！そこで染み込んだ水が湧き出るんですね♪

そんな地の利を生かして盛んに山葵が作られています。美味しんですね♪

山葵田

そこから少し下流にいきますと集落のはずれにこんな看板があります。

筏場というのですが、ここには本来山が有ったんですね！それが谷になってしまっていますが、ここで恐ろしいことが昔ありました。

昭和３３年の狩野川台風です！

元々この土地はカワゴ平火山が出した火山灰が沢山積もっている「崩れやすい土地」だったんですね。

筏場

そんな火山灰の中にごくまれに「巨木が閉じ込められて」いることが有るんです！

おそらく３２００年前の噴火のときの物でしょう！いまでは見られない巨大さと！長年埋もれていた事で出て来る味わいがとても珍重されまして「神代杉」と呼ばれて高値で売買さりました。

神代杉

そうしますともっと探したくなるのが人の常ですよね。

この筏場もそんな人達が掘った穴が沢山あったらしいです。

そこに！狩野川台風で物凄く増水した濁流が流れ込んでしまったんんですね！

そのせいで山は削られ谷になり、水の流れは土石流になってしまい下流域に未曽有の甚大な被害をだしてしまいました。

神代杉２

そんな歴史がここにはあるんですね。

伊豆市資料館

そんな歴史を知りたいと思いましたらこちらの「伊豆市資料館」までお越しください。
先ほどの神代杉もこちらに展示してありますので！

そうですね、しんしまからですと車で２時間位です。最寄りの駅は修善寺駅（伊豆箱根鉄道）になります。

昨日はまだまだ紅葉には早かったですので来月半ば位が丁度いいかもしれませんね♪

是非お越しください。おまちしていますからね♪

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最後までお読みいただき、ありがとうございました！！

伊豆半島ジオパーク　～ジオガイドのいる宿～

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こんにちは。御宿しんしまのsanoです。都内ホテルの洋食料理人を経て現在は宿で腕を振るっております。美味しいお料理をたくさんお召し上がりいただくことが生きがい。伊豆半島の珍しい化石を見つけたり、専門家の先生方のお手伝いをしながら、日々伊豆半島の魅力を伝えるジオガイドとして活動中です。 ※永遠のパソコン初級者。誤字脱字ご容赦ください。